去年の10月

去年の今頃は
自分が今こんなことを書いているなんて
微塵も思っていなかった
 
こんな異常な生活からは抜け出したい
「誰か止めてくれ」
 
こんな風に思っていたと思う
 
 
自分がやった事が公になることが怖くて
 
 
動けずに震えていた
 
 
それでもパチンコ屋に行くことは止まらず
 
 
ほんのひと時の現実逃避のために
 
 
家に帰りたくない
 
このままパチンコを打っていたい
 
閉店時間になると
 
現実に引き戻される
 
 
家に帰りたくない
 
 
でも温かい布団で眠りたい
 
 
そう思いながら家路についていた
 
 
時間を止めたかった
 
 
夜が明けないでほしかった
 
 
先のことなんて考える余裕もなく
 
 
流されているだけだった